半導体、マイクロエレクトロニクス、ストレージ

電子線後方散乱回折(EBSD)は、より高分解能の透過 Kikuchi 回折(TKD)と共に、半導体およびマイクロエレクトロニクス産業において様々な用途に用いられています。多くの材料の電気的特性は、その微細構造、特に粒度、集合組織、粒界特性と本質的に結びついています。単一の EBSD または TKD 解析で、必要なすべての情報を、最も微細なナノ構造以外のすべての構造に適した分解能で提供できます。

この分野で最も一般的なアプリケーションは、はんだバンプまたはワイヤーボンディングの特性評価など、エレクトロニクスパッケージの分野です。しかし、EBSD は、薄膜中の転位の密度や種類の測定(発電や発光ダイオード用途の II-VI 半導体の貫通転位など)、メモリデバイスのナノ構造の理解のために使用できます。

この分野での EBSD および TKD の応用例には、以下が含まれます。

はんだバンプの EBSD 解析
鉛フリーはんだマイクロバンプ内の複雑な結晶相分布を示すEBSD 結晶相マップ

結晶相マップ(Cu - 赤、Sn - 紺、Ni - 水色、Ag3Sn - 黄、Cu3Sn - 橙、Eta Cu6Sn5 - 緑)。

鉛フリーはんだマイクロバンプの異なる層内の複雑な構造を示す EBSD 方位マップ

Cu と Ni の一致サイト格子(CSL)粒界を強調した、方位マップ(IPF-Z カラーリング)

アプリケーションノート

エレクトロニクス産業におけるEBSDアプリケーション

このアプリケーションノートでは、EBSD技術、特にSymmetry S2検出器とAZtecCrystalデータ処理ソフトウェアを使用して、様々なマイクロエレクトロニクスサンプルの微細構造の効果的な特性評価を行うための簡単な例を紹介しています。

(日本語アプリケーションノート)

ダウンロード
金線のEBSD解析へのナノマニピュレーションの応用

このアプリケーションノートでは、オックスフォード・インストゥルメンツのOmniProbeツールとAZtec EBSDシステムを組み合わせて、直径5μmの金マイクロエレクトロニクスワイヤサンプルの操作と分析を行う方法について説明しています。

ダウンロード

ウェビナー

半導体不良解析ソリューション

半導体不良解析は、不良品を大量生産品から取り除くために、不良発生源をつきとめるための骨の折れる捜査が要求されます。 Discover オックスフォード・インストゥルメンツのソリューションがどのようにそれらを打開するかを明らかにします。

Watch on demand
発電・蓄電分野でのナノ材料評価の最新情報

光電デバイスにおける構造・物性関係を調査するために、電子顕微鏡がどのように光学顕微鏡や走査型プローブ顕微鏡分析と組み合わされるか、またリチウムイオンバッテリーの部品でどのように解析されるかを説明します。

Watch on demand

関連製品